いつの間にか
夏になっていた。
今年の夏は冷夏らしい。
梅雨が明けたのもつかの間、台風が近づいてきて、ずっとずっと雨。
やっと晴れた!とおもって、ウキウキできるのも今日までみたいだ。
また明日から雨が降る。
夏は嫌いだ。でも、わたしの職場は地下にあるもんだから、夏をあまり感じずに過ごしている。
そうなると、ちょっと恋しくなるわけです。
夏らしいこと、あまり出来てない。
あ、でもね。
去年、実家で中継を観ていた大濠の花火大会には行けたんだ。
それにね、わたしの大切な人と行けたんだ。だから、今年はとても幸せ。
また、来年も観れたらいいのにな。未来がどうなるかなんて分からないけれど、来年も観てやりたい。
楽しいことはすぐに終わってしまうのに、苦しいことはなかなか終わってくれない。
今わたしは、要するに、悩んでいるわけです。
悩んでいるってのは、正確に言ってしまえば違うのだけれど。
決断を迫るときにきてしまったようです。
去年わたしが、散々苦悩して、苦悩して、決断して、伝えた、あの。
それと、同じように。
わたしが言って、それを決断されてしまえば、わたしはもう腹を括りましょう。
病めるときも健やかなるときもだ。
だって、隣にいてほしいんだもの。我儘でごめんね。でも、誰にも譲れないんだ。
そんな気持ちと、やっぱりずっと観ていたいって気持ちと、それとの葛藤。
明日が終われば、すべて決めてしまわなければ。明日が終われば、すべて分かるから。
変化がない時なんてない。このままなぁなぁにしてしまったら、きっと大切なものなんて守れない。