漠然と
漠然とした不安が襲ってくる。
十代の頃はあんなにも未来は輝いていたのに、今はあまりにもドス黒くて、混沌とした渦を巻いている。
キラキラしたものはいつの間にかくすんでしまって、鈍い光しか放たない。
何も、今をこんなにも不安がる必要なんてないのにね。
ただ、今後自分がどうなるかの予想が全くつかなくて、こわい。
未来が怖い。
未来が怖いと感じるようになったのはいつ頃からだろう。
気付いたら、未来がこわかった。
安定した未来なんて、この世に存在しなくて、そんなものはきっと幻想なんだとおもう。
ずっと人は幻想を追い求めて生きて、死ぬんだとおもう。
死に向かって必死に生きるなんて狂ってる。